2018年になって、まさかこんなことがあろうとは驚きを隠せない、といった感じです。
20年前に放映された「serial experiments lain」というアニメがありますが、そのファンイベントが今年の7月7日に開催されるという事実。
club cyberia(クラブサイベリア)
クラブサイベリア
https://mousou0322.wixsite.com/club-cyberiaPresent Day
2018/07/07(sat)Present Time
OPEN 13:00 START 13:30
CLOSE 21:00Place
CIRCUS TokyoADV: 2,500yen+1drink 600yen
劇中に登場するクラブの名称「サイベリア」に合わせたイベントで、どういった構成になるのかは不明ですが、DJが音楽を掛けるクラブイベントです(昼開催で健全)。
そのサイベリアのDJ「JJ」役として声優を務めた実際にDJとして活躍しているWASEI “JJ” CHIKADAさん(後にcyberia mixのCDも出している)がDJを披露、脚本を手がけた小中千昭さんとキャラクターデザインの安倍吉俊さんも参加されるというので更に驚きです。
更に更に、追加告知で主人公「岩倉玲音」役の声優、清水香里さんも参加されるらしく、情報公開された瞬間はTwitter上で大いに盛り上がっていました。
※主催のシオドアさん(@teodoro_m9)のツイートによると、他にもイベントについての追加告知があるというので、これ以上何があるのだろうと、情報がでるのを期待して待っています。(6月1日、2日に公開される予定)
自分の中のserial experiments lainについての 記録 記憶
アニメ版について
自分は20年前は地方に住んでいて、ネットの普及していない当時はアニメ放送の地域格差は酷かったです。
メジャーな作品しか放送されることはなかったので深夜に放送されていたlainをリアルタイムでは観ていません。
しかし、レンタルビデオ屋に並んでいた安倍吉俊先生(当時は名前を知りませんでしたが)のパッケージに惹かれて、特に前知識もなく借りて観た記憶があります。
その世界観、空気感になんとも言えない衝撃を受けたアニメ。
当時はエヴァやFF7、ゼノギアスなど、二重人格モノや自分の存在が不安になるようなストーリーが多かった印象がありますが、その中でも一際影響が大きかったと思います。
ビジュアル的にもストーリー的にも惹き込まれ、珍しく再度レンタルして観ました。(おそらく一番インパクトがあったのは、主人公のクマパジャマ姿・・・)
とはいっても、当時の自分の経済力は乏しく、VHSで5本仕立てを一度に借りることは難しく、最初3本レンタルして資金が尽き、しばらくしてから再度見直そうと、5本まとめて友達と出し合って借りたような気がします(おぼろげな記憶)。
今ではDVDやBDなどでリマスターされて販売されていますが、モノを所有することにそこまで思い入れがないので購入には至らず。
結果、これまでちゃんと見返したことはないけれど、印象に残っている場面は未だに脳裏に浮かびます。
『どこにいたって、人はつながっているのよ』『あ、おかえりお姉ちゃん』『何が面白いかなんて、誰にもわからないさ』『カァァァール』『ピーピーピー・・・ガーガー』『記憶なんてただの記録、記録なら書き換えてしまえばいい』『あなたには、肉体なんて必要ないんでしょう』・・・(うろ覚えも含む)
オープニングのbôaの曲「Duvet」も素晴らしく、惹き込まれそうになる映像(実際に惹き込まれたわけだが)に、これだけでも視聴する価値はあると思います。
東京に出てきてから、渋谷のタワレコでアルバムを見かけて買いました。
エンディングも仲井戸”CHABO”麗市さんによる「遠い叫び」に歌詞とともに聞き入ってしまうし、仲井戸さんは作中の音楽、そして最終話の挿入歌「孤独のシグナル」も手がけていますが、どれも今でもふとした時に聞き返しています。
ゲーム版について
話はゲーム版Lainに移って、PlayStationでゲームが販売されていることを知ったのも販売から時間が経っていたので、どのゲーム屋にも並んでいませんでした。
元々マイナーなゲームで初回販売数が少ない上に、増販もされなかったようで、今のようにamazonなどで買えるわけでもない時代では手に入れるのは不可能に近かったようです。
用事があり隣の県に行った際に、中古ゲーム屋でパッケージを見つけた時には全身の毛が逆立つくらい驚きました。
財布にはかろうじて購入できるだけのお金が入っていたので、後先考えずにレジに持っていきましたが、この時購入できたのは幸運でした。
中古にもかかわらず定価5,000円弱と同様の値がついていましたが。
今では取引価格1万を超えるプレミアが付いているものの、個人売買ができるサービスなどで一定数流通しているので、手に入れること自体は難しくはなさそう。
買いづらいことには変わりありませんが。
内容については、結構精神を「持っていかれる」(いわゆるSAN値が削られる)ので、これからプレイしようとしている方はご注意を。個人的には、アニメ版と同じくらい好きです。
その他
モノを所有することに思い入れはないと先程述べましたが、当時手に入らなかったモノを見つけてしまうと衝動的に買ってしまうこともあり、画集『An omnipresence in wired』は数年前に中古本屋で見つけて購入。
2016年に発売された安倍吉俊先生の画集はセットで購入し、原画展でサインをいただいたり、結果、最近になって関連グッズが増えつつあります。
(追記:そういえば、シナリオエクスペリメンツ レインも先月買っちゃいました。)
同時視聴企画 #lain20th
7月7日のクラブサイベリア開催に向けて、主催の方たちによってlainの同時視聴イベントが企画されています。
イベントと言っても、各々が自分で再生環境を立ち上げて毎週金曜日22時の同じ時間に再生し視聴するというものですが。
初回は5月18日に第一話を同時視聴しました。Twitterのハッシュタグ#lain20thで皆が感想をつぶやき、一時Twitterの日本でのトレンド入りも果たしました。
5月25日に2回目、2話と3話。
6月1日に3回目、4話と5話。
ツイートの流れが早いので、みんなのツイートを読んでいると画面が見れず、画面を観ているとツイートは読めずとじれったいので、初見ではなく一度事前に観ておいた方が入りやすいと思います。
クラブサイベリア
その自分の 記録 記憶に深く刻まれてしまった作品の20周年記念イベントが開催されると知り、さらにチケットを運良く入手することができたので、浮かれてしまっている状態です。
主催のシオドアさん(@teodoro_m9)がTwitterでイベント情報を発信しているので、lainに興味がある方はフォローしてみると面白いかも。チケットは残り僅からしいですが6月2日に最後の抽選があるので、倍率は高そうだけどチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ファンアートを募集しているようなので、絵心がある人は書いた絵を送ると会場に展示していただけるらしく(展示枠がどれだけあるのかは不明)、絵だけでなく立体物などもありらしいです。
そこで、自分も何かしら参加できるものはないかと考えた際に、絵心はあるとは言えず、立体物もガレージキット(いわゆるフィギュア)などはできそうにないので、諦めようとしたが、ふと閃いたのが、作中に登場するNAVI(≒パソコン、携帯端末)の製作でした。
幸い、Raspberry Piが広まってきて、個人による小型のIoT開発も一般的になってきたので、似せたものなら作れるのではないかと、勝手に盛り上がった次第です。
玲音の携帯NAVI
そして、できあがったのがこちら。
玲音の携帯NAVI(っぽい端末)作ったー#lain20th #クラブサイベリア #serialexperimentslain pic.twitter.com/HD3yhqfTcs
— 黒々 (@96kuroguro) 2018年5月30日
4月20日頃にRaspberryPiを購入し、その他必要なパーツを調べながら買い集め、手探りでPython、Kivyで簡単なアプリ作成と、CADを使って3Dプリンター用のモデリング作成して出力と、なんとか5月中に公開と。
何かを作るのに、モチベーション維持するのが苦手な性分ですが、今回イベントのおかげでやる気になり、とりあえず形になる程度には、ひとまず完成させることができました。
完成してからふと思ったけど、コレってファンアートになるんですかね?
まあ、RaspberryPiケースとして実用性もあるし、楽しかったからいいんだけれど。
せっかく作ったので、当日会場には持っていくつもりですので、その際はよろしくおねがいします。
自分が好きだったものに対して、20年経ってこうやって盛り上がれるのは素敵ですね。
モノづくり、楽しい。
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